2021年末に購入したテネレ700。
当初の計画通り、遠征林道ツーに使ってます。
・四国の西南、東南部から、剣山スーパー林道。
・東は但馬中心に、若狭エリアまで。
高速を使って片道200〜300km走って、現地で林道を楽しんで、また帰ってくる。
こんな乗り方をしています。
そして年に一度の阿蘇ツーリング。こちらは完全にオンロードのみで往復1200kmコース。
今年末にはもう初車検ですが、林道走行も馴染んできた感じ。
ここらで再度インプレをまとめておきます。
参考までに購入して半年時点でインプレを記事にしたのがこちら。
yamaha-on-and-off.hatenablog.com
この記事、コンスタントに見ていただいているので、テネレ700に興味をお持ちの方が意外と多いんだなあ。
実はこの時からバイク本体は大きくはいじっていません。タイヤがMotoz RALLZになったことと、リヤブレーキペダルをCAMELに変えたことくらい。
この時から追加で気づいたこと、認識が変わったことなどをつらつらと。
◆ビッグオフでの林道
フロント荷重がしっかりあるというのが、250ccにはない特徴です。車体はやはり重いですし、気を使いますが、いつでもフロントに荷重が残っていることが想像以上に安心感につながります。これは250ccにはないフィーリング。ここのところを理解してフロントからの滑りコケを注意していれば大体普通に走れます。
注意しないといけないのは、中途半端なスタンディングで、ハンドルバーに力が入ると、不意なフロントの動きについていけずにそのまま足元をすくわれ、前から倒れそうになります。こうなるとリカバリーは困難に。
上体を前後するだけでも思った通りの荷重移動が出来るので、基本シッティングでハンドルに力を入れないように、ギャップのみスタンディングで走るようにすると、すごく楽に走れるようになりました。
まあ250ccのようなペースで走らないしね。
◆ギヤ比と燃費
ギヤ比ですが、実はMT-07とテネレ700は1速〜6速までの変速比は全く同じで共通。
2次減速比で差をつけてあって、MT-07は43/16の2.687、テネレ700は46/15の3.066。
この差が結構効いていて、燃費が MT-07は30km/L平気で行くそうですけど、テネレの場合そんなに行きません。
高速道路で23〜25km/L。林道と一般道で28km/Lくらいがワタシの実績です。
フルタンクで400kmギリギリ、300km超えたら給油を考える感じですね。
林道では2,3速でほぼ低回転域メインで走れちゃいますから、びっくりするほど燃料が減りません。今年の四国アドベンチャーラリーでは、一人で走る時よりはちょっとペース速めではしりましたが、やはり26〜28km/Lは行きました。
◆ 乗り方
乗り方は最初のころとはずいぶん変えました。
WR250Rでは、コーナー立ち上がりでリヤブレーキをを引きずるような使い方もしますが、テネレではリヤブレーキで駆動力をコントロールするのではなく、クラッチを積極的に使ってます。
リヤブレーキを使わないわけではありません。が、低速トルクの太さに対してリヤブレーキのレスポンスが緩め&弱めなこと。また下りの減速では、質量に対して圧倒的にリヤの制動力が弱く、フロントでの減速が必須。
リヤでこれまで通りの走り方をしようとしたら、すごく長い間ブレーキを踏むことになってしまい、熱的に厳しいことになりそうです。
もともとオフ走りでもフロントブレーキをよく使うワタシですが、こんなことから林道でもWR以上にフロントブレーキを多用し、クラッチを握る回数も増やしています。
◆気になっていること
サイドスタンドのスプリングが弱めで、走っていると結構揺れます。何かの拍子にスプリングが外れちゃう懸念があるなと思っていたら、実際にスプリングを落としたという方もおられるみたい。
この話を聞いたので、タイラップで脱落防止してます。
スタンド本体は鍛造とはいえアルミのため、スプリングのひっかけ部分の強度に限界があり、むやみにばね定数を上げられないのかもしれません。
社外品で同じくアルミのZETAのものがありますが、これはスプリングのひっかけ部分だけは鉄の芯棒をねじ止めしてます。
CAMELが鉄製のもの+強化スプリングというのを出しています。
こういうのも機会があれば試してみます。
こんな感じですが、テネレ700、ビッグオフデビューにはいい相棒ですよ。