バイクのフロントアクスルシャフト。
これまでうちに来た子達は、大きなメス六角が右側、反対側が大きなナットで締めるタイプが主流でした。なので、普通のメガネでナット側を緩めれば取り外しに困ることはありません。
でもテネレ700は...
右側は普通にメスの六角。19mmという巨大サイズです。
そして左側は、
ナットでは無くて、フォークのボトムにネジが切ってあり、直締めでした!
MT-07などもこのタイプなので、そのまま構造を引き継いでいる様子。
となるとシャフトを緩めるにはメス六角から回すしか無くなります。
困ったことに19mmものメス六角を回せるほどの大きな六角レンチを持ってません!
そもそもこんなサイズを売っているのか?なんて気になって、YSP福山のメカニック、たむちゃん、コーチンに聞いてみました。
すると、こんなのがあるよ~と教えてもらいました。
その名も4in1六角ソケット。
こんな風にして使います。
こうやればメガネで回すことが出来ますね。
YAMAHAの特殊工具にも似たようなモノが準備してあるとか。
あると便利な工具は一通り手に入れてきたつもりですが、まだまだこんな隠れた一品があるんですね。勉強になりました。
ついでにブレーキフルードを交換してやります。
このタイプのブレンボのフロントキャリパーは初ばらし体験。
ばらして気がついたのですが、ピストンシールのフリクションが高めで、その代わりスライドピンの摺動抵抗が低いという珍しいタイプ。
引き擦りは大きくても、センタリング機能は優れているという狙いなのか。
オフ車の場合はこの構成の方が異物の咬み込みも少なくいいかもしれません。
おかげでピストンの揉み出し清掃が結構大変ですけど。
フロントの左右とリヤを交換すると、大量の汚れたフルードが。
新車の時のフルードって結構劣化が早いですね。こんなに汚れたフルードって久しぶりに見た気がする。
そしてオフ車はブレーキラインが長いので、フルードも大量消費。
今回はR1に使ったワコーズSP-4が余っていたので、それを使用しました。
ゆっくりと整備大会している内にもう2月。
そろそろ仕上げていかないとね。