RMX250Sもフル整備をしつつ乗り続けて絶好調だったのですが、私自身も結婚することになって、ちょっと大人しいバイクにしようかななんて思ったりして。
今思うとバイクが変わっても求めるものが変わらないので、走り方なんて変わるわけ無いのですが、なぜかそんな気分になっちゃったのですね 。
ちょうど時代は2stに厳しい風が吹き始め、各社4stへのシフトが始まりだした頃。 DR250Sと悩みましたが、やはりYAMAHAがいいなと、TT250R(1997型)に乗り替えることにしました。
決してトレッキング走り好きというわけではありませんが、ロングツーリングにオフ車で行く訳ではありませんでしたので、機動力を重視。
なので、Raidは全く眼中になかった訳です。 こうしてYSP福山で最初に購入したバイクはTT250Rとなりました。
乗り替えて最初の印象は「パワーねえなあ~」でした。当然ですね(笑)
でもコーナリング中にエンストしても、コケる前にセルでエンジンかけられたり、ガレ場の登りはとにかく開けていけば上がってゆくなど、4stの特徴をつかめば結構行けそうだなと感じ始めます。
オイルクーラーと、キックを純正オプションで付けて、キャンプツー用にアルミのキャリア、レンサルのジェフワードレプリカのハンドルバー(幅が狭いのです)RALLY490のレバー、タイヤはT63かED01/02。こんな仕様で走ってました。
残念ながらこの頃いつも林道へ一緒に行っていた連れがひどいヘルニアになりバイクを降りることに。これを機会に長い間林道とは疎遠になってしまいました。
その後、TT250Rはほぼオンロードマシンとなり林道仕様からジムカーナ仕様に変わってゆくのでした。
一方オンロードの方は、ワタシのFZR1000を欲しいという方がおられたとかで、YSPの社長に声をかけられ乗り換えを考えることに。
1999年といえばYZF-R1が既に出ていましたが、とんがったレプリカはその頃興味なかったし、FJRのようなツアラーはどうもでかくて重すぎる。カウルなしのXJRは論外。と悩んで、TRX850(1999型)にすることに。
実はこの年は自宅を建築中で、金使うなら一気に行ってしまえ!と勢いがあったのが大きいかも(笑) ツインは初体験だけど、平さんが8耐にTRXで出場した記憶もあり、270度クランクというものがどんなものか興味もありました。
TRX850はおもしろい回転域が4500rpm~6000rpm位ほどしかないのです。
ドカのデザインのまねとか言われてましたが、設計思想は異なっており、車体は自由度が高くて、コーナリング途中にバンク角を増やすことも容易にできますし、くねくねワインディングが楽しかったですね。
'90年代初頭の業界を挙げて操縦安定性についての考えが進化した内容が反映されたいいバイクだと思います。 エンジンコントロールが現在のレベルで出来ているともっと印象が変わったでしょう。こういったビッグツインはインジェクションの方が合っているのかもしれません。
ツインというものにちょっとだけ苦手意識を持ち、これがのちのちスポーツシングルへの思いに変わってゆくのです。
当分オンロードはこれを乗り継ごう!と長いつきあいを考え、しばらくは平穏無事な日々が過ぎていましたが、'06末に次の事件が起きるのでした。
遍歴編6 - 5バルブGENESISよ永遠なれ!に続く。