もっと回るビッグシングル。これを探すのは思った以上に大変でした。
今時のシングルってドコドコ走るテイスティなエンジンばかりで、スポーツできるシングルエンジンは絶滅種なのですね~
パルシブな鼓動感とかはじけるいい音とかそんなものワタシには必要ない!
スリムなエンジンできっちりトラクションのかかる、回るシングルエンジンが欲しい!
国内にはもうない、それでは海外へと目を向けてみる。
余りに国内ではマイナーなメーカーだとパーツ入手も困るし...と探しているとあるじゃないですか!21世紀に生きる唯一のシングルスポーツエンジン、その名もLC4 。
初の輸入車に手を出すという点で若干の戸惑いはありましたが、どうせ自分でそれなりにメンテするんだし、意外とKTMのパーツは安く、流通もいい。
そもそもXT660Xも海外設計、海外生産だった訳だし同じじゃんと。
オレンジ色のキスカデザインが気に入るかどうかですけど、機能優先で選ぶので問題なし!
であとは、690Dukeにするか、690SMCにするかですが、モタードが欲しいわけではなかったのと、フルアジャスタブルサスで装備もいいDuke690R(2011型)を手に入れました。
直ぐ後2012年にはDukeはモデルチェンジしちゃうのですが、
~2011までのデザイン、とんがった乗り味の方が個人的には好きです。
オレンジ色もすぐに慣れて違和感なくなりました。
XT660Xの時に便利さに慣れたGIVIのパニアケースをこいつにも付けられるようにして、オプションのスクリーンとハンドガードを装着。これでツーリング対応もOK。
走ってみると、想像していた以上にこいつのポテンシャルは高くて、ジム走りからツーリングはおろか、サーキットへ持ち込んでも結構楽しい。というかすごく楽しい 。
軽さと強力なブレーキ。サーキットで190kmから一気に減速する際も、フロントタイヤを鳴らしながらコントローラブルに減速可能。しかも一般道レベルでも非常に扱いやすい。
そしてこれを支える車体もこれでもかという剛性感。 8000回転まできっちり回るエンジン。By Wireでスロットルが軽いこともありドンツキが激しく、一般道走りにはつらいと感じるかもしれませんが、しっかりスロットルコントロールしてやれば問題なし。それよりも 「ここ」 という時にびしっとレスポンスする気持ちよさ。
YAMAHAのスポーツバイクのような洗練された感じではなく、武骨で硬派ですが、いいフィードバックを与えてくれます。「READY TO RACE」 という看板は伊達ではありません。
燃料ポンプの持病など気を付けるところはありますが、特に国産と比べて困るようなことは無く、輸入車に対する苦手意識を取り除いてくれた意味でもありがたい存在となりました。 使っているボルトがトルクスが多いため工具を揃えなきゃならなくなったのがおまけでしたね。あと、アクスルナットはアルミを使ってあるので、舐めてもいいように予備のナットは準備してました。
こいつが来てからは、 ツーリングと、サーキット走行会はDuke690R
サーキットの会員枠走行はYZF-R1 と綺麗に役割分担できました。
そして再び林道へ復活する日がやってくるのです。
遍歴編9 - もう一度ワタシを林道へ連れてって! へ続く。