林道ライダーがよく言う、「フラット林道」って一体どんなモノなのでしょう?
良く初心者さんが、”フラットだから”と聞いていたのに、痛い目に遭った!
なんて話していることがあります。
この定義って人によってずいぶんと違いますよね。
一般的には、「路面が荒れていない」ことかな。
酷い轍や、雨裂、亀裂、崩落などもなく、ヌタでも無い。
砂利が敷き詰められていたり、小さな岩がゴロゴロしたガレでも無い。
堅く締まった土ベースの路面。昔の舗装前の土手のようなイメージ。
これが初心者が好む「フラット」林道なの?
初心者目線になって実例をチェックしてみましょう。
まずはこちら。
これはもう舗装路と同じくらいグリップする感じですね。フラットでしょう。
これにちょっと轍と草が生えてくると...
草が短いので路面もしっかり見えますし、轍もえぐれていない。
まだまだ楽勝フラットです。
これが真夏になって伸びちゃうとこんな感じに。
左の轍から右の轍にレーンチェンジするのも注意が必要です。
焦らなければ危なくないのですが、緊張はするでしょうね。
まだフラットと言ってもいいよね?
そしてちょっと難易度が上がると、
こんな風に石ころが全面に散らばっている感じになります。
まだ土に石が埋まった感じなので、それほど滑ったりはしません。
まだフラット林道と行っても許してもらえる?かな。
そしてここまで来ると、さすがにガレと言わざるを得ないでしょう。
ライン選びも重要になって来ますね。
とはいえ、これらの路面は速度を落として、最悪2輪2足でゆっくり走れば初心者でも抜けることは可能です。
最近気がついたのは、初心者にとっての本当の壁はもう一つある。
それは「アップダウンが無い」ことでは無かろうかと。
林道はそもそもが山の中ルートのため、必ず「上がって下がる」が付きもの。
その中には短距離で高度を稼ぐため、180度ターンを繰り返しながら一気に登るモノもあります。
初心者さんにとってはこちらが意外とくせ者のよう。
代表例がこのタイプ。右の斜面の上に一気に向きを変えて登るようなルート。
これに路面の荒れが加わると、
はい、見るからに何か起こりそうな雰囲気になります。
「アップダウン」については、スロットル、クラッチ、そしてブレーキと明確に車速をコントロールしないと失速するか、突っ込みます。
しかも初心者が苦手なUターンとセットになると難易度が一気にアップ。
中には上りは行けても、下ることが出来ない人もおられますね。
エキスパートでも、ガレ+激登りというのは好きな人も多いですが、意外とガレ、ヌタ+下りは苦手な人が多いんじゃないかな。
こんな風に考えてくると、初心者にとってはヌタ、ガレなどよりも、平地であるコトが結構重要に感じてきました。