たらのブログ

備後エリアでオン、オフバイクに乗っています

暖かい2024年の幕開けです!

「フラット」林道ってどんな道?

林道ライダーがよく言う、「フラット林道」って一体どんなモノなのでしょう?

良く初心者さんが、”フラットだから”と聞いていたのに、痛い目に遭った!

なんて話していることがあります。

この定義って人によってずいぶんと違いますよね。

 

一般的には、「路面が荒れていない」ことかな。

酷い轍や、雨裂、亀裂、崩落などもなく、ヌタでも無い。

砂利が敷き詰められていたり、小さな岩がゴロゴロしたガレでも無い。

堅く締まった土ベースの路面。昔の舗装前の土手のようなイメージ。

これが初心者が好む「フラット」林道なの?

 

初心者目線になって実例をチェックしてみましょう。

まずはこちら。

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これはもう舗装路と同じくらいグリップする感じですね。フラットでしょう。

 

これにちょっと轍と草が生えてくると...

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草が短いので路面もしっかり見えますし、轍もえぐれていない。

まだまだ楽勝フラットです。

 

これが真夏になって伸びちゃうとこんな感じに。

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左の轍から右の轍にレーンチェンジするのも注意が必要です。

焦らなければ危なくないのですが、緊張はするでしょうね。

まだフラットと言ってもいいよね?

 

そしてちょっと難易度が上がると、

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こんな風に石ころが全面に散らばっている感じになります。

まだ土に石が埋まった感じなので、それほど滑ったりはしません。

まだフラット林道と行っても許してもらえる?かな。

 

そしてここまで来ると、さすがにガレと言わざるを得ないでしょう。

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ライン選びも重要になって来ますね。

とはいえ、これらの路面は速度を落として、最悪2輪2足でゆっくり走れば初心者でも抜けることは可能です。

 

最近気がついたのは、初心者にとっての本当の壁はもう一つある。

それは「アップダウンが無い」ことでは無かろうかと。

林道はそもそもが山の中ルートのため、必ず「上がって下がる」が付きもの。

その中には短距離で高度を稼ぐため、180度ターンを繰り返しながら一気に登るモノもあります。

初心者さんにとってはこちらが意外とくせ者のよう。

 

代表例がこのタイプ。右の斜面の上に一気に向きを変えて登るようなルート。

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これに路面の荒れが加わると、

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はい、見るからに何か起こりそうな雰囲気になります。

 

「アップダウン」については、スロットル、クラッチ、そしてブレーキと明確に車速をコントロールしないと失速するか、突っ込みます。

しかも初心者が苦手なUターンとセットになると難易度が一気にアップ。

中には上りは行けても、下ることが出来ない人もおられますね。

エキスパートでも、ガレ+激登りというのは好きな人も多いですが、意外とガレ、ヌタ+下りは苦手な人が多いんじゃないかな。

 

こんな風に考えてくると、初心者にとってはヌタ、ガレなどよりも、平地であるコトが結構重要に感じてきました。