たらのブログ

備後エリアでオン、オフバイクに乗っています

暖かい2024年の幕開けです!

YSPリニューアルオープンとYZF-R7試乗

お世話になっているYSP福山がリニューアルオープンイベントを開催。

せっかくなのでお邪魔してきました。

 

もう花束があちこちにあって、バイク屋とは思えないフローラルな薫り(笑)

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このイベントに合わせて試乗車達もやってきてます。

今回最大の興味はやはりYZF-R7

丁度R1も試乗車として並んでいたので比べてみます。

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左がR7、右がR1

比べてみてもやはり細い!

エンジン幅はもちろん、リヤエンドのデザインも細さを演出してます。

タイヤも細く見えますが、185/55なので1サイズ小さいくらい。

(隣のR1はM様なので、200/55です)

 

早速いつものコースを試乗。

● エンジン

うちにはすでにテネレ700がありますので、新しい発見は無いかな~と思っていたら、意外とありました。

 

R7は低速から中速までのツキが今ひとつ。

下の方は、線の細さと爆発の間隔が広いことで、なかなか力が出ない感じ。

テネレ700と1-6速の減速比は同じだけど、ファイナルが違います。ハイギヤになっている影響と、EURO5対応の影響もあるのかな?

実はこれを嫌って、うちの子テネレ700にはPowerBox付けたので、トルク感も含めうちのテネレの方が明らかにパワー感があります。

 

それでも、いくらでも回りそうで、ついつい高回転を使いたくなるのはクロスプレーンコンセプトのエンジンに共通する特徴。TRX時代には感じなかった楽しさですね。

しっかり引っ張ってシフトアップする方が乗りやすそう。

R25のようにあっさり全開出来ちゃいそうです。

 

● 車体

ピッチングをむやみに押さえ込んでいない、素直な動き。

フロントのブレーキが扱いやすいこともあり、姿勢コントロールが如何様にも出来そう。全体の軽さも含め、本当に乗りやすさを感じる昔のYAMAHA車的なフィーリングなので、古い人には刺さりますよ~

 

ハンドル幅の広いオフ車に乗ることが多いためか、自然と手を伸ばすとバーエンドのウエイトの所に小指がかかっちゃいます。R1と比べてもハンドル幅が狭いのか?

 

細かいところでは、フロントブレーキがすごく良く感じてしまうので、レバーの切り込み部分の剛性変化まで感じてしまいます。

どういうことかというと、

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上の絵の右端にレバーのくぼみがあるのが分かると思います。

転倒時にこの部分からレバーが折れて、マスターを保護するためのメカニカルヒューズなのですが、レバーの丁度真ん中にあるんです。

私は1本指で、この切り込みのちょっと外側を握るんですが、角度によってちょっとした違和感を感じちゃいました。

 

またフロントブレーキの扱いやすさに比べて、リヤブレーキが今ひとつストロークが深すぎて使いにくい。足が良く動くのでどうしてもリヤブレーキも使いながら、姿勢を作りたくなるのですが、そこがやりにくい。ペダルの剛性のなさが主要因だとは思いますが。

 

先のシフトペダルと併せて、社外品のバックステップにして、ペダルとステップ一緒に換えることが、特にスポーツするなら必須でしょう。

 

あと好感を抱いたのがメーター。

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コンパクトでうるさくない。

これくらいの大きさが好きだな。

 

総じて評判通りのR7です。

入門用にもリターン用にもエキスパートの練習用にも使えます。コスパも抜群。

一方で色気のある装備はないので、何でもありのデコレーションバイクが好きな人は物足りないでしょう。しっかりと育ててやる余地があり、そういった愉しみを積極的に求める方が満足感が得られるタイプ。

 

岡国に持ち込んだら楽しそうですが、サーキットであればDuke690Rと同じようなレベルじゃないでしょうか。

バックストレートで200km/h行くかどうか位で、低速セクションでぐんぐんと前に出て行く感じ。フロントブレーキがいいので、荷重を残すのもやりやすい。

でもスポーツしてサーキットを愉しむレベルならすごくいいと思いますが、ちょっと欲が出て、タイムを出そうと思うと意外としんどい。そこはやはりR1が楽でしょう。

 

 

今回はもう一台、新型のMT-09SPも乗りました。

もともとMT-09アバンギャルドな乗り味でしたが、今回はすごく前後の接地感がわかりやすく、フロントが動きやすくてピッチングモーションを使いやすくなりました。

これって、Tracerで私が作っていった方向だったので、すごく納得。

エンジンも滑らかさが増し、扱いやすさ倍増。

ゴリゴリッとしたパワー感は減りましたけど、一般的にはこちらが好まれるでしょう。

ただしSP故の足の良さかもしれません。

 

残念なのがシフトペダル。

セローの様な短いロッドが後ろ向きに伸びており、ラバー部分ではなくて、ペダルの途中に足が当たる。しかも短いためストロークが長めで、慣れるのに時間がかかりそう。

あと真下に排気を出すサイレンサー

排気音が道路に反射してすごく耳に入ります。走っていて結構うるさいですよ。

 

メーターもオフセットした変則デザインから、コンパクトなセンターメーターに。

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昔のMT-09を知っていると変貌ぶりにびっくりするくらい。

 

今回R7MT-09SPどちらか選べと言われたら、私はMT-09SPを選びます。

やはり3気筒って面白い (^^)/