剣山スーパー林道と言えば、四国、いや西日本を代表する林道。
20代の頃あれほど通い詰めていたのに、最近はご無沙汰してました。
と言うのも、長すぎて走っていて飽きる!と言う贅沢な林道だったから。
それでも昔林道探訪ツーの最後の1本となったこともあり、数年前から久しぶりにお邪魔しようかなと思っていたら、今度は崩落の嵐で通行止めばかり。年中どこかが工事通行止めというのが当たり前になって来ました。
それが昨年くらいからかなり広範囲で走行可能になることが増えてきた様子。
今年は東エリアが工事中なので、一度に全線走破は諦め半分ずつ走ることとし、西エリアにお邪魔してきました。
いつものように早朝スタートで、瀬戸大橋経由で四国へ。
豊浜SAでの休憩も定番となっています。
南国ICで降りて、給油したら一気に大栃まで。
この町は物部町と言っていた頃から、四国林道の起点としてお世話になっています。
思い出のある古い設備がどんどん綺麗になって面影が...(^^;)
大栃橋も世代交代してました。
この街には早朝から開いているENEOSのGSもあります。
そしてライダーズイン奥物部も。今回も多くのオフ車が止まっていました。
このエリアを走るときにはここをうまく活用すると行動範囲が広がります。
カメラのセットなど林道IN準備が出来たら、国道195号を東へ。
今回はスーパー林道の前に先に1本だけ寄り道します。
ピストン林道の中内線に。
この林道は終点の中内集落のためにある道路です。
でも住人がほぼいなくなった?と噂を聞きました。
その様子も見たかったのです。
ところが、林道を進んでいくとなんてことは無い。軽トラが降りてきましたよ。
まだ住民の方はおられそうですね。
確かに終点近辺には家が数軒ありました。
微妙な廃墟感もあります。住むと言うよりは畑だけ残してるのかな。
この中内線を肩慣らしにピストンしたら、いよいよ本番。
スーパー林道の西の玄関、高ノ瀬峡へ。
その前の国道沿いに「未来コンビニ」なる変わったお店があったので寄ってみます。
ベースはヤマザキデイリーストアのようですが、地場の商品や、お年寄りが集まるカフェスペースもあるプチ道の駅のような雰囲気でした。
村おこしのベースになっているのでしょう。
そしてついにスーパー林道入口へ。ここから本編スタート。
西入口の様子。たくさん案内看板もあります。
そしてこの直ぐ先に長い間高ノ瀬区間の通行止めになっていた崩落場所へ。
これが修繕の痕跡です。
高ノ瀬峡の崩落は本当に長期間復旧にかかりましたね。
舗装路がそのまま続き、高ノ瀬峡のレストハウス脇から本格的にスタート。
週末の雨の影響があって、水たまりやヌタも。
しばらくは山の西サイドの谷間を進みます。
乾いた印象の強いスーパー林道にしてはウエッティ路面は珍しい。
どんどん上っていくと、いつもの岩肌路面に。
水量が多い分、綺麗な滝もいくつか見られます。
登り切ったあたりで剣山トンネルを抜けると、
第一の休憩場所、奥槍戸 山の家です。ここまで約40分の走行。
お店も開いてます。
ここには「男気カレー」なるモノがあるそうで気にはなりましたが、お昼には早いので今日はパス。
この山の家から川成峠の間は、アップダウンも有りながらガレ感もそれなりの区間。
これから走るルートが見えてます。
昔はこんな場所がたくさんあったのですが、スーパー林道も昔に比べて谷側の木がずいぶんと伸びて、見通しが効きにくくなりました。
この区間がまさに「途中で飽きる」と言っていたところですが、今回はそれなりにガレもあって緊張感をキープできました。
ビッグオフでゆっくり走るというのもいいですね。
まるまる1時間走り続けて川成峠へ到着。
ここでは北から上がってこられた方達とお話しできました。
ピカピカのテネレ700とアフリカツイン、CRFです。
皆さんはここから東エリアの通行止め情報を元に、北の木屋平方面から南下されてきたそうで、ここから高ノ瀬へ向けて走られるとのこと。
私もここで北上して離脱しかないなとちょっと休憩。
周りを見渡してみると、こんな急な斜面にすごい角度で木が生えてます。
東側のルートには通行止めの看板が。
仕方ないので北上するかと準備をしていたら、ここでKLXさんが東から来られて、バイクなら走れますよ~とありがたいアドバイス。
これが通れれば、国道193号に出れるし、西半分をコンプできます。
と言うことで私も東方面へチャレンジ。
途中には徳島のへそという名物も。
ここだけは綺麗に整地されていて、見晴らしが効きます。
どこまでも同じような高さの山が延々と続く感じ。
但馬とも違う、四国らしい光景です。
西ルートの後半となる、徳島のへそからファガスの森の間に崩落エリアがあるはずなので、注意しながら進むと、ありました。
谷側が崩れて、足場の下も削れています。
山側がバイクなら通れるくらい。向かいから来たランクルはここでUターン。
※注意!
こういった車は通れるけどバイクは通れるという工事区間は良くあります。
が、基本的には安全が保証されていないので、あくまでも自己責任でどうぞ。
こうして無事にファガスの森へと来れました。
ここでは横浜から来られていたWR250Rさんとお話。
ノーマルタンクのままなので携行缶を背負っていてもガソリンの心配が絶えないと。私もその気持ちはよく分かります。
また遠征用にスーパーテネレをお持ちとのことですが、さすがに林道では持て余すので、テネレ700に興味ありとのこと。
ここで名物の猪肉カレーを食べようかと思いましたが、意外と時間が早かったのでこのまま降りることに。
国道193号との合流点には、先ほどのランクルが。
山口から来られていたのにあまり走れなくて残念でしたね。
北上ついでに東エリア入口をチェック。
思いっきり作業車両が入って、完全な通行止めでした。
こちらはまた秋にでも来れたらいいな。
と言うことで久しぶりに高松方面へ降りることになったので、うどんでも。
昔行ったことがある、もり家さんのかき揚げおろしの冷が遅めのお昼となりました。
14時過ぎでしたが、まだ行列が出来ていてびっくり。
人気店になったのですね。
テネレ700で長距離遠征+ロング林道は今回初めて。
オンオフ併せて600km。林道で気は遣いますが、やはりトータルでは楽ちんです。
さて次はどのエリアへ行こうかな。