たらのブログ

備後エリアでオン、オフバイクに乗っています

暖かい2024年の幕開けです!

SEROWを考える

実は代車でSEROW250をお借りしていました。

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代車はキャニスターが付く前の型。

この型が一番現存数が多いんじゃないでしょうか。

 

SEROWって、結局自分で購入することはありませんでしたが、身の回りで誰かが常に乗っていたこともあり、初期型から、この型まで大体すべて乗ったことがあります。

その中で、個人的にはこの型と、225cc最後の225Wが一番印象に残っています。

 

225Wは究極の二足二輪を実現した一つの完成形だと思っています。

7年前のサマーフェスタで乗ったのが最後だったかな。

yamaha-on-and-off.hatenablog.com

 この時点でリヤのディスクブレーキもついています。

マイナーでWEになって、チューブレスになったのかな。

当時は何でチューブレス?なんて思っていましたけど、IRCツーリスト全盛の今を見越していたのか。

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ただし225ccはさすがにパワー不足を感じることも多かった。

 

その後の250化でずいぶんと楽になりましたが、一方で250化は評価も分かれましたね。

車体も大きくなりましたし。250ccで完全に地位を確立したのは、キャブからインジェクションになった頃からでしょうか。

 

改めて空冷エンジンをじっくり観てみると、

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クランクケースがでっかいですね~

キックアームの取り付け跡が未だに残っているというのも歴史を感じます。

 

でもこのエンジンのフィーリングが結構良くて、侮れません。

 圧縮比が高すぎない4stシングルというのは、本当に扱いやすい。

SEROWの本当の偉大なところは、コンパクト目の車体とか、足とかよりも、このエンジンだと思っています。

 

ちょっと脱線して。

近年はハード系エンデューロがヨーロッパでは流行していて、EDマシンにガミータイヤでガンガン走っていますね。これらのレースではトップ選手がほぼ全員2stになっているのが気になっていました。

昔は2stは速いが登らない、4stは開けておけば登る と言われていました。

ところが今の4stは燃焼効率を追求し高圧縮比になり、高回転でのパワーは出ますが、低速の粘りが無い。路面をつかむことが難しいエンジンになってきたようです。

一方で、燃焼制御が進んだ2stがいい感じに昔の4stのような特性を持ちながらも、軽さと拭け上がりの良さで活躍しているように感じます。

 

この昔の4stの良さを持ち続けているのがSEROWのエンジン。

しかもインジェクションになって、始動性も良く、高回転も結構イケる。

これがSEROWの最大の強みかと。

 

でもこの先の規制対応に向けて、こんなエンジンをシングルのままで、しかもALL NEWで作るのは難しいんだろうなあ。

 

ここからSEROWを進化させるとしたら、

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チェーンガイドは両側から挟むタイプにしたいですね。

これではあまりチェーン外れの対策にはならない感じがします。

 

フロントブレーキは、2pot片押し。

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昔はきかないブレーキというイメージがあったのですが、今のは結構止まります。

このクラスオフ車の主流のNissinが進化したのに、進化が止まった感じが残念。

 

リンク式のシフトペダル。

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仲間内でも複数の人が走行中に緩んで脱落させています。

部品点数が増えてトラブルの原因になるだけなので、オフはダイレクトでシンプルにしたい。

 

ハブダンパー内蔵のリヤスプロケ

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このおかげでスプロケの選択肢が無くて、皆さん苦労してます。

ハブダンパー、必要ですかね?

 

引き継いでほしいものとしては、

シート~リヤキャリアまでが綺麗に平面になる積載性。

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こういうの助かるんですよね。

 

あとは、シートとステップの上下位置が狭い、サスのストロークを取りたいなどもありますけど、これで手を入れると普通のオフ車になってくるので仕方ないかな。

 

H社、K社がEURO5対応のオフ車を出してきているので、是非YAMAHAも頑張って欲しいです。